. 行政書士組織論: 資格業とインターネッツ

2015/02/14

資格業とインターネッツ

資格業にとってのインターネットは自己拡張に最適なツールだ思っていますが、このことをまとめておきたいと思います。

僕が資格業(広い意味で法律関係サービス)の世界に入った頃には、既にインターネットが手軽に触れられるようになっていたので、僕にはネットを使わずに資格業をすることが前提としてないです。あらゆる状況でできる限りネットを活用して、仕事しています。

20代後半に独立した時には、当時花盛りだった「ホームページを立ち上げて見込み客を集めよう!」的手法でスタートダッシュをしましたから、ネットがなければ、という前提が成立しないものの、もし仮になかったら、今より事務所経営は上手くいってなかったかも知れません。分かりません(ちなみに今の経営が上手くいっている訳ではありません、毎日痛恨の一撃を食らいながらフラフラになってやってます)。

今現在も、ホームページからの問合せは受けていますし、有料広告もバンバン打ってますけどね、ですが資格業にとってのインターネッツを単に「広告のための道具」と捉えるのは、本質を外していて大局を誤ると思いますし、たぶん大間違いです。

インターネッツ(ネットのこと。以下単にネットという)そのものの本質など僕に分かるわけもないですが、資格業をする場合に限って言えば、ある程度分かるつもりでいます。

このブログのテーマ(行政書士事務所を組織的に運営するための方法論)と少し矛盾するところがありますが、士業というのは究極的には「人」ベースで属人性の高い仕事なので、人と出会わないとどうしようもない部分があります。事業そのものに占める人の比重が高すぎるのですね。特に行政書士の業界は1人事務所が多いので、その傾向が顕著です。
運送業とかと比較すると分かりやすいですよ。運送業はトラックと、トラックを停める駐車スペースがないとどうしようもないんです。事業の成否について物が大きな比重を占めてる業種です。
士業の仕事の中では、単体で完結する業務のほうが珍しいくらいですから、近隣士業と密接に関係しながらでないと安定した事務所経営が出来ません。その密接に関係するべき近隣士業とは、もちろんリアルで出会う場合が多いんでしょうが、ネットがあるおかげで、出会えるチャンスがほぼ無限にあります。

実際に会って話せばかなり話が通じそうだ、という相手をいくらでも見つけられるのが、士業にとってのネットの最大の恩恵なのではないかと思っています。

僕には、ネットがなければ知り合えなかったであろう同業者、近隣士業が大量にいまして、これだけでもひと財産だと思うんですが、また面白いことに、これらの方とマジでヤバい(致命的に重要な)議題について議論するのは、実際にお会いした時だけなんです。だから結局人なんですけど、人と出会える可能性をメチャクチャに広げてくれるツールが士業にとってのネットなんじゃないかと。

なぜこんなことを書いたかというと、このブログのテーマにご興味を持ってくださる層は必ず一定数存在しているはずで、ただ同時に業界全体に占める割合が非常に低いはずなので、なかなかリアルで突然出会うことができないからなんですね。
興味の糸を繋いでいくことで、近い将来お会いできることになるだろうと思うので、要はこの記事を拡散してくれろ、ということです笑。

追伸


ただ同時に、業界のマジでヤバい人(致命的な大物)はなかなかネットに出てこないので、これらの方にリアルで糸を繋いでいくのも、このブログの目的の一つです。かしこ。