. 行政書士組織論: 行政書士の事務所戦略(引っ越しました/引っ越します)

2015/04/03

行政書士の事務所戦略(引っ越しました/引っ越します)

弊社ですが、たまたま引っ越しがかさなり、年明けから引っ越しの段取りばかりやってます。今年に入り 2回目の引っ越しになります。(ちなみに同じ拠点の移転ではありません。)

福岡事務所


東区→中央区天神へ
3月1日付で、福岡事務所を東区から中央区の天神に移転しました。
福岡事務所立ち上げから1年以上経ち、少しづつ体制も整ってきたということもあり、いよいよ本格的に中心街で勝負していこうということで、天神に移転しました。

福岡事務所の取り組みとしては、基本業務である建設業許可、相続手続きのほか、外国人ビザ関係、福岡市を挙げて取り組んでいる起業支援にも力を入れていきたいという観点からも、事務所の場所は天神がベストだろうという判断をしました。


仙台事務所


仙台市内にもう一つ拠点を設置
塩谷氏が追って詳しく書くと思いますが、現在の仙台駅前の事務所に加え、いわゆる路面店を若林区に置くことになり、現在準備を進めています。5月オープン予定です。

若林の事務所は、仙台事務所の顧客の大半を占める建設業者様が立ち寄りやすい&弊社の実務が行いやすい事務所ということで、駅前の事務所とは別に設置することにしました。

行政書士業における事務所


引っ越しのことを書いたので、どのような観点で事務所を選ぶのかをちょっと書いてみたいと思います。

個人的には、行政書士業において事務所の場所、どのような建物を借りるかというのは、事務所運営と営業に関して重要な要素だと思っていますので、色々考えて決めるようにしています。
まあ、最後は気にいった場所&物件ということになるんですが。

営業の観点から


営業の観点からいうと、対法人向けの許認可や企業法務的なサービスを取り扱う行政書士事務所の場合、場所によってあきらかに客層が変わります。

たとえば弊社の場合、過去、東京事務所は世田谷→新宿(西新宿)→千代田区(麹町)→千代田区(神田) と移転しており、だんだん東京駅に近づいてきているわけですが、それによって取引先の規模・属性等が変わるという事を経験しています。
千代田区内でも麹町と神田でも客層が違います。

経験上、事務所の場所については、営業の観点からということでは、どのようなお客様とつきあいたいかということを意識して、選ぶようにしています。その結果、だいたい家賃的に少し背伸びすることになるのですが、まあ投資だと思って借りるようにしています。

あとは、特定の分野に強い事務所の場合は、その特定分野のお客様が多いエリアあるいは特定の官公庁に近い場所というのが良いのかなと思います。

自動車専門→陸運局の近く
金融分野(東京の場合)→中央区・千代田区
入管(東京の場合)→新宿区・港区など

人事の観点から


だいたいの場所が決まって、どのような物件を選ぶかですが、基本的には従業員の方が働きやすい物件を選ぶようにしてます。
築年数が古すぎない、特に女性スタッフがいる場合は水周りが綺麗なこと、スタッフの人数に対して少しスペース的に余裕があるといった物件を選ぶ方が人事的によい影響を生むと思います。

基本的に行政書士事務所は、法人と言っても世の中でいうところの零細企業の規模であり、大企業のように高待遇の福利厚生、給与を用意してあげられないのが現状だと思うので、せめて、綺麗な事務所で働きやすい場所を確保してあげた方が結果的に自分たちのためにもなるだろうということですね。

そういう観点から物件を選ぶと、やはり少し背伸びの家賃になるわけですが、ただ単に家賃が安いという事で選ぶよりも、長い目で見たらそっちの方がよいだろうということで選ぶようにしています。