. 行政書士組織論: 各論
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2019/07/24

独立開業と地獄について

お疲れ様です、塩谷です。

先日マイメン小島くんが主宰されている 行政書士対談TV  という、おもろい企画で対談させていただきました。動画がYoutubeに上がっておりますのでリンク貼っておきますね。


2018/06/06

入管法改正とコモディティについて

お世話になっております、塩谷です。ニュースがあったので手短かに私見まとめます。

先にババっと近況を述べますが、3末決算の会社さんの総会がほぼ終わってくるので役員改選見込みなどがじゃんじゃん届いており、就退任や人事異動によって許認可メンテが一斉に発生する時期なので、例えるならオークションの低価格帯でベットがバンバン入ってるのを捌いてるような状況。総会承認を待って一気に届出しまくるのだが、上場をトップに抱えた兄弟会社間での異動なんかも入るものだから、入札時期の次くらいにひっちゃかめっちゃかになる予定、このあと。

業浅の新人さんでこの稿を読まれる方がどの程度いるのか知らんが、日本の企業には3末と12末の決算が圧倒的に多いんや、こういうのは試験に出ないし六法にも書いてないんだが、ストリートで生きるには知らないと致命傷になるし、知っていれば逆算して事業戦略を考える縁にもなるので、たくさん知ってると良いのだが、こういうのは知識とは言わず、知恵に近いものじゃないかと思う。事実をまとめるとデータになり、データを分析すると情報になり、情報が一定以上溜まると知識になり、知識の上澄みが知恵になるのだが、つまり知恵は事実を無数に積み重ねていった先にしかないので、事実に基づかないことを言う人を避けるといいと思うよ。

2018/02/15

800の補足及び追記

お世話になっております、塩谷です。3ヶ月ぶりの更新となっております。

もう2月なので年末年始のことを書くのも極めてアレですが、本を読んでいまして、歴史小説とか歴史学とか生物学とかですねー。人によって違うんでしょうが、僕にとって歴史を学ぶことの面白いところは、人なんて何千年もずーっと非論理的で非合理的なことばかりを繰り返してきたということがよく分かる点ですね。生物学的には非論理的で非合理的(だと思われる)ことを、歴史の中で延々と繰り返すんですね。

自分の事業も依頼者の事業も、合理性に基づいて行われているものと思っておりますが、実は大局的には全然そんなことないんじゃないかとも思います。先人が悉く違ったのに、なぜ自分と自分の同時代人だけが合理的だと言えるのか、みたいな。何の意味があるのかは分からないが、読了本をぱっと思い出せる範囲で書いておきます。

[まとめ買い] 皇帝フリードリッヒ二世の生涯
決定版 - 武揚伝(上)
決定版 - 武揚伝(中)
決定版 - 武揚伝(下)
最古の文字なのか? 氷河期の洞窟に残された32の記号の謎を解く
サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福
暴力の人類史 上
暴力の人類史 下
約束
生命、エネルギー、進化

2017/11/14

構造と力3 / 800のテーゼ

お疲れ様です、塩谷です。最近何故か、以下の古い記事へのアクセスが急増しているようです。原因は分かりません。

行政書士組織論: 組織の前提となる売上について(番外編 / 塩谷編)
行政書士組織論: 組織の前提となる売上について(番外編 / 長江編)

いわゆる「売上1000万円目指そうぜ!」的な記事ですが、このブログの想定読者の方々にはこの方法論はもう不要なはずなので、個人的にはさして重視していません。まあそれくらいの数字を前提にしないと組織論の端緒にも着かないよね、という前提条件のお話です。

2017/05/15

士業のコモディティ化検討の習作

ども、塩谷です。近頃は暖かく過ごし易いので自転車通勤しておりますが、自宅から職場まで15分なので、いい気分転換ですね。職住近接って最高ですよ、仙台程度の地方都市の中心部に住んで、同じく中心部に職場があって、東京駅まで新幹線で1.5時間なんで、色んな意味で色んな都合が良いです(食べ物も安くて旨いし)。

表題の件について、同業者に嫌われそうな主張ですが、主張ってほど立派なものでもないですが、サンプルにとても良いニュースがあったので、これをベースに検討(の練習)をしてみたいと思います。論旨を掻い摘んで言うと、士業の業務は誰がやっても大差ないという前提で考えるほうが確からしいのではないか、ということです、本当嫌われそう。

› ソフトバンク孫社長、東芝メモリ事業を悲観「価格が安い方に客が流れ、毎年莫大な設備投資が要る」 - Engadget 日本版

2017/04/05

合理性と合目的性について

先日までAI仙台事務所へ、名古屋の雄である行政書士法人名南経営の幹部3名様ご一行がいらして、事務所見学というかインターンというか交換会というか、そういったことをしておりました。スケジュールとしては約1週間、AI内の業務スペース内に名南デスクを置き外回りを共有する、塩谷だけでなくAIスタッフさんとも密な情報交換する、というお茶濁しには程遠いがっつり系の交流です。ほぼ出向、みたいな。荻野さん、大野さん、寺嶋さん、重ねてありがとうございます。

『許認可申請業務』と『相続・遺言関連業務』なら、行政書士法人名南経営

先方の事務所を1週間空けてまで仙台に来るというオファーを受けたときに考えうる可能性は2つで、「名南さんよほど暇なんか」ということか、或いは「名南さんはガチだ」ということのみですが、士業事務所を経営していて暇なわけがないので、じゃあガチなんだなと。こちらも何一つ隠し立てせず、(守秘義務やコンプライアンスはあるものの)出せるもの全部出してお迎えしました。

2016/12/20

事業年度の変更と明日を信じることについて

さて、前回から3ヶ月以上も更新が滞っておりましたが、3ヶ月もあるとその間には様々なことが起こります。その痛みももうすっかり忘れましたが、長い時間をかけて仕込んでいた経営計画上のステップを盛大にしくじり、成就寸前に丸っきりなかったことになるという、現代的に言えばびっくりポン(古い上によく知らない)としか言いようのない事態も起こりました。明け透けに言えば合併の失敗です。

2016/07/12

キスは罠 / 部分最適は罠2

ども、塩谷です。思ったより早く次の更新が来ました。タイトルは意味不明ですが、自分でも何を書いているのか分からなくなってきました笑。90年代中盤にイギリスポップカルチャーに浸った思春期をお持ちの方には御理解いただけるものと思います。

前回、部分最適は組織の成長を阻害する要因になるので、最適化の作業は大きなビジョンからブレイクダウンする方式で進めるべきだ、という趣旨のことを書きました。

行政書士組織論: 部分最適は罠

直接面と向かって「意味分かんないだけど」というご指摘をいただき(同業の友人から)、確かに読み返すと端折り過ぎな気もするので、第2稿を書き添えたいと思います。

2016/07/09

部分最適は罠

気がつけば前回の更新から2ヶ月以上放置してしまっておりました。すいません、以後気をつけます。だが本人らに放置の意識はなく、ただ純粋に本業が多用でブログなんぞをちょいちょい弄っている暇もなく、本業以外にも我々は適度に遊び適度に休んでいるため、つまり汗して働いて飯食って遊んで寝る、という極めて人間的で健全な日常を送っており、ブログを更新するという作業がプライオリティの上位に上がってくることが殆どないのだ。

今日は図書館で借りてきている未読の本が尽きたという理由により更新させていただきます。

要旨を先に書きますので、ご面倒であればここだけ読んでいただくだけで全体の7割を概観していただけます。事務所経営において部分最適は巧妙な罠であり、精巧な部分を積み上げても全体は完成せず、それによって出来上がるのはグロテスクな木偶坊のみだ、というものです。そして恐らく、士業のブレークスルー要因は大なり小なりここに集約されていくのだろう、というものです。

2016/04/06

車両コストの変動費化について

ども、塩谷です。西日本の方にはあれかもしれませんが、仙台ではやっと桜が咲いたかな、今日はコートいらないかな、くらいの日々です。僕は花粉症のケが一切ないので、その話題になると沈黙するほかありません。

さて、最近難しいことばかり書いていた気がするので、閑話休題的に些末なテクニックについて、1件ご紹介したいと思います。本来固定費になるべき費用を変動費化することで事務所経営が楽になるぜ、というお話です。

カーシェアリングのタイムズカープラス

2016/02/17

Chatwork Liveって死ぬほど便利(死なないけど)

ども、毎度ありがとうございます。あなたの塩谷です。

このブログは新人さんに何か有用な教材を販売するでもなく、セミナーへの導線が引いてあるわけでなく、つまりは収益化することを全く目的としていない、金銭から全くインディペンデントなブログですが、では何を目的としているかというと、想定読者様(30代前半〜40代前半くらいの開業10年内外の行政書士さん、売上は1500〜くらい?)との密なコミュニケーションのみを念頭に置いています。

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「俺もその密林に」という方は、そんなに頻繁な議論は発生しませんが以下のチャットグループにご参加いただくと宜しいかと思います(緩い承認基準のあるクローズドなものです)。

チャットワーク - 行政書士組織論
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2015/11/03

行政書士の事務所戦略(4)


ども、塩谷です。

先日大阪の日本建推事務所から小中さんが仙台まで遊びにいらしてくださいました(上の写真の人じゃないですよ、こちらは贔屓の看板屋さんです)。

› 建設業許可に関する申請や書類作成なら日本建推事務所。大阪で40年の経験と実績。

いやーすごいですね、創業40年の3代目。私なんてまだ業界入って10年にも満たない超々若輩者なので、40年なんて全く想像できません(40年後行政書士している自信が全くありません)。

僕は30代中盤のキャリア8〜9年くらい(自分でよく把握できてない)、若手から中堅どころに入ってきている行政書士だと思いますが、さすがに老舗さんのお話には含蓄があって、感銘を受ける部分がたくさんありました。若手〜中堅だけで話していても出てこない視点が多いんです。こればっかりはもう事務所の経験値の世界なので、我々のようなひよっこには全く手に負えないですね、完敗です。

事業規模や取扱件数だけでない、これまでかけた時間の差ですね。ともかく、歴史について後発組は全然相手になりません。特にこういった老舗さんてあまり世間に顔出さないじゃないですか。なかなかお話を聞ける機会がないんですよね。

2015/10/24

適正規模について

ども、塩谷です。

この会社をどこに持っていくのか、という命題があります。企業理念などのアツい話じゃなく(アツい話が超苦手なんで)、具体的に数値化できる範囲での話です。

つまり売上規模○円で利益率○%、地域シェア○%、店舗数○くらいで従業員数○人くらい、というような、定数化できる目標ということでしょう。

組織論なので、組織的に事業拡大を〜ということだけに目が行きがちな気がしないでもないです。特にこの界隈にいらっしゃる方は比較的年齢層が若めのようなので、「行くぜ!拡大だ!」という方向になりがちなような気が。

2015/09/01

求人と求職の間

塩谷です。2か月のご無沙汰です。

一定以上の規模感の行政書士事務所になると、どうしても人材採用のことで悩みが出てくるものと思います。
僕が所属している会社でも各エリア、基本的には常時様々な媒体で募集をしており、面接して応募があって採用して辞めて...ということを繰り返しています。ちなみに弊社は離職率の高いブラック企業ではないですが、福利厚生給与が一流企業並みという職場でもありません。更に付言すればセクハラ、パワハラの類とは無縁で、サビ残〇〇時間なんてこともなく、結構のんびりやってます。
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この稿の本旨とは関係ないですが、せっかくなので弊社求人情報掲載しておきます。我こそは、という方はぜひ。
採用情報 | 建設業許可・各種許認可の総合サポート | 行政書士法人A.I.ファースト
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2015/06/01

行政書士組織論のグループチャットを作成(@Chatwork)

このブログのテーマは「行政書士事務所を組織的に運用していくことの理論と実践」なのですが、総論各論いずれの場合もいずれにしろマニアックなテーマなので、広がりにくいし共有しにくい部分があります。
僕が所属する会社では、内部の情報共有ツールとしてChatworkを使っていますが、これが便利です。以前こんな記事を書きました。

行政書士組織論: 拠点間の連絡ツールにチャットワークを導入
行政書士組織論: チャットワーク導入の顛末

チャットワークが便利なのと、このブログのテーマがマニアックなことが相俟って、チャットワークでグループチャットをしたら個別のトピックについて百花騒乱的な議論ができるのではないかと思いつきました。
嘘です。昼食のパンを食べながら手慰みにグループチャットをつくってみて、こういう使い方したら面白いんじゃん、と思っただけです。
チャットワーク - 行政書士組織論

承認制の意味について


コンプライアンス、というのが我々の大前提なのは言うまでもなく、承認制のクローズドにして脱法放談をしたい訳でないんです。というか、組織化するような議論の段階にいる方は、脱法行為しないです(脱法やってる行政書士もいますけど、一定以上の段階になると財布に合わないんですよね)。

ただ、忙しい中で議論とか、情報交換とかできるといいと思うので、ただ覗いて荒らしたいみたいな方は排除したいんですよ。

早速登録していただいた方には「お、この人来た」という方もいらっしゃって、結構面白いことになりそうな気がします。

招待リンク再掲。我こそという方はゼヒ。

チャットワーク - 行政書士組織論

2015/05/14

行政書士の事務所戦略(3)


ども、塩谷です。本当ならお着物でも着て写りたいところでしたが(写真は最後にまとめます)。

弊社では事務所移転が続いており、これまでの経緯はちゃん長が書いています。

行政書士組織論: 行政書士の事務所戦略(引っ越しました/引っ越します)
行政書士組織論: 行政書士の事務所戦略(2)

福岡事務所を天神エリアへ、仙台事務所を現在の駅前+環状線方面へ追加、という流れです。今回の仙台新設(事実上の事務機能移転を含む)は塩谷が段取って進み、一応のフィニッシュを見たので、備忘&何かのご参考にまとめておきます。

2015/04/27

行政書士の事務所戦略(2)

長江でございます。
前回、こんな記事を書きました。

行政書士組織論: 行政書士の事務所戦略(引っ越しました/引っ越します)
福岡事務所 東区→中央区天神へ 3月1日付で、福岡事務所を東区から中央区の天神に移転しました。 福岡事務所立ち上げから1年以上経ち、少しづつ体制も整ってきたということもあり、いよいよ本格的に中心街で勝負していこうということで、天神に移転しました。 福岡事務所の取り組みとしては、基本業務である建設業許可、相続手続きのほか、外国人ビザ関係、福岡市を挙げて取り組んでいる起業支援にも力を入れていきたいという観点からも、事務所の場所は天神がベストだろうという判断をしました。
以下が新しい福岡事務所でございます。

2015/02/14

資格業とインターネッツ

資格業にとってのインターネットは自己拡張に最適なツールだ思っていますが、このことをまとめておきたいと思います。

僕が資格業(広い意味で法律関係サービス)の世界に入った頃には、既にインターネットが手軽に触れられるようになっていたので、僕にはネットを使わずに資格業をすることが前提としてないです。あらゆる状況でできる限りネットを活用して、仕事しています。

20代後半に独立した時には、当時花盛りだった「ホームページを立ち上げて見込み客を集めよう!」的手法でスタートダッシュをしましたから、ネットがなければ、という前提が成立しないものの、もし仮になかったら、今より事務所経営は上手くいってなかったかも知れません。分かりません(ちなみに今の経営が上手くいっている訳ではありません、毎日痛恨の一撃を食らいながらフラフラになってやってます)。

今現在も、ホームページからの問合せは受けていますし、有料広告もバンバン打ってますけどね、ですが資格業にとってのインターネッツを単に「広告のための道具」と捉えるのは、本質を外していて大局を誤ると思いますし、たぶん大間違いです。

2014/12/23

Google日本語入力入れるといいですよ

先日事務所で作業中に、ちょっとPCの調子が悪かったのでスタッフのデスクを使っていたのですが、1つ気になることがありました。キーボードで「お世話になっております」と入力しようとすると、「osewaninatteorimasu」と入力しなければならないんですね。当たり前なんですが、僕にはすごく違和感がありました。

PCのメカニズム的なことは全く疎いのでよく分かりませんが、Windowsには標準でMicrosoft IMEとかOffice IME 2010とかがインストールされているそうです。

既定の日本語入力システムを Office IME から Microsoft IME に切り替える方法

2014/12/13

500申請/1ヵ月を捌く業務デザイン

ご自身の所属する事務所、または経営する事務所で以下の様な相談を受けたらどうしますか?受けますか?
  • 入札参加申請の代行をお願いしたい
  • 申請件数は500、もちろん定時申請に全て間に合わせたい。入札参加という業務の性質上、1ヶ月で全部捌かなくてはならない
  • 事業自体が官庁との取引によるところが大きいので、入札参加登録ができないと会社全体の業績に大きな損害を与える
このブログのテーマは「行政書士事務所を組織的に運営するための論」なので、この業務は組織論としてはとても良いサンプルになると思います。

上記は実際に弊社で今動いている案件です(もちろん守秘義務の関係上、細部はちょっといじっています)。まだ終わっていませんので業務終了ではありませんが、終了までの地図が出来上がって後はやるだけになっているので、事実上(僕の中では)ほぼ終了です。