. 行政書士組織論: 塩谷
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2025/07/22

撤退戦と漸進的な進歩について

お疲れ様です、塩谷です。

日々暇を見つけてはGeminiと来し方行く末について議論しているのですが、過去の自分の行動にどういう意味があったか検討して、自戒を込めて徹底戦についてまとめておこうと思います。

正確にいつ始めた取り組みなのか忘れましたが、数年前に準備を開始したプロジェクトがグダり、継続が困難になったので撤退することにしました。

始める頃には当然これイケるやろと思って仕込んだことでしたが、私の至らなさと社会情勢の変化によりうまく行かなかった。まあそんなもんかと思いますし、いつもうまくいくことばかりじゃないというか、うまく行かないことばかりなので、撤退しても特にネガティブな感情はないです。嗚呼この計画もうまく行かなかったな、くらいの感想しかない。

2024/06/28

行政書士の期待市場規模

 お疲れ様です、塩谷です。

まず最近の読了本サンプル何冊かいってみましょう。

日本語・琉球諸語による歴史比較言語学
組版造形タイポグラフィ名作精選
ラディカルな意志のスタイルズ
パンクの系譜学

全然読む時間がないのですね、本を読む時間が減っていくと自分がどんどん馬鹿になっていくのを感じる。パンクの系譜学は面白い本でした。パンクといえばアナキズムを連想しやすいと思うが、むしろダダイズムが根底にありますよね。それがテキスト化されたのが良いと思う。

さて、ここ1年くらいでも、行政書士事務所を法人化すべきかという相談とも質問とも言えるコメントをいただきましたが、以前以下のようにまとめているので宜しければご参照のほど。現状でも当時と状況はさほど変わっていないと私は思います。

行政書士の1人法人化についての論考(4)

年間売上3,000万円くらいになり、その後も事業規模を上げようとする場合には検討事項に入るんじゃないの、という感じです。んで、1年完走して3,000じゃなくてもいいのね、そのくらいの時期は月次で様々な変化が起こるので、先月180で今月235だ、来月はもっと行くか的な状態になってきたら事業体としては均して年3,000なんで、月250内外になったらそこを始点として12ヶ月走ったら、で換算すると良いかと思います。

1年走って3,000まで結果を待つと機を失するからですね。過去実績ではなく現在の健康状態でご判断なされるのが良いかと。ドバっと来たときに対応できない。

2023/09/19

大型化への予想(3)

お疲れ様です、塩谷です。

ちょっとだけSNSにも出勤していたんですが、やっぱ駄目ですわ。大気汚染のような感じ、或いはナウシカの腐海の感じですね、嫉みと憎悪とマウンティングのトルネード。やっぱブログですよ、20年前から行政書士が何か言葉を発するのはブログと相場が決まっているんです。もう書かないの、と同じ日に2人から仰っていただいたのだが、辞めたつもりはないんですけどね。

2023/02/21

3年後の世界

2020年の年初は日本にコロナが直撃していましたよね。ちょうど3年前の話ですが、正直言いまして会社潰れると思いました。これまで行政書士事務所をやっていてマジ潰れると思ったのは東日本大震災、コロナの2回ですが、後者の方が自分以外に与える影響が大きくなっていたのでマジで震えました。

日に日に世相が悪くなり、バッドニュースが連発され、経済が終わっていくのを眺めているあの感じは、極小ながら事業を持っている身としては本当に勘弁してほしい、思い出したくない時間ですが、やはりあの時期に何をしていたのかが3年後の今に繋がっているように思います。

2022/08/29

構造とスライド

ども、塩谷です。昨日今日で思ったことをササッとまとめて投稿しておきます。

まず早速ですが最近の読了本のコーナーです。 


かなり陰鬱なダークサイバーパンクですが、現状認識としては完全にそのとおりっていうか、ぐうの音もでない正確さだと思いますね...昔ガタカっていう暗い映画があったが、あんなのに近いすごく後ろ向きな疾走感のある本でした。

ビジネスに関連するかどうかは知らんが、美麗な日本語訳も合わせてかなりお勧めですね、本を読むことが好きだと自認がある方には特に(とにかく暗くて憂鬱な本なんだけどね)。

2022/01/11

大型化への予想(2)

お疲れ様です、塩谷です。2021年もたくさん働きましたね、きっとこのまま毎年忙しく働くのが続くと思いますが、私働くの好きなので全然構わないです。2022年もたくさん働きます。

いきなりですが、4年ほど前に以下のような記事を書きました。


私達の業界にも店舗展開の手法が一般化し、大型化が進んでいくだろうという趣旨です。その後私自身の状況も様々変化があり、かつ業界にもコロナの嵐が吹き荒れたことにより、この展開は小休止していたように思いますが、情勢が安定してきた(この感染症がなんとなく分かってきた)ことで再び活性化してきたみたいです。

2021/03/03

行政書士の1人法人化についての論考(4)

ども、塩谷です。本稿を連続テーマの(4)としておりますが、(3)を書いたのがなんと1年以上前ということで、元々全国に100人しかいなかった購読者の方も既にお忘れのことでしょう。ですが新年度になると6月には改正行政書士法が施行されますから、今の段階でまとめておくべきマターかと思われます。


2020/01/25

行政書士の1人法人化について論考(3)

お疲れ様です、塩谷です。色んなことやっていてブログにもご報告すべきかも知れませんが、すっげえ忙しいです、に留めておきます。このシリーズが始まり3回目だが、早くも少し飽きたので間が空きました。続けます。

› 行政書士組織論: 行政書士の1人法人化についての論考(1)
› 行政書士組織論: 行政書士の1人法人化についての論考(2)

前回は、行政書士法人の社員は労働者性がないから扱いが難しい、のところまで行きました。今回はまた社員の話で、無限責任について検討したいと思います。

結論を先に書くと、根本的な解決策はないです。法令上無限責任が続くのが社員でなくなってから2年だから、塩谷が所属していた旧法人で2年前に発生した全く認識していない案件がもし仮に今更燃えたら、俺賠償責任が発生することになるよね笑

2019/11/25

行政書士の1人法人化について論考(1)

お疲れ様です、塩谷です。

行政書士法の法改正がありますよね、衆院通過したので決定したと言える状況だと思いますが(記事出てるからググってね)、このことで少しだけ身辺で情報共有というか、お友達とお話し合いの機会がありました。改正法の施行は1年6ヶ月後なのでまだ先の話ですが、1人法人の設立ができるようになります。他の資格法人で先行している業界があるので、流れとして自然といえば自然だと思います。それで、端的に行政書士法人は一気に増えることになると思います(今800くらい、R1.11現在)。

2019/09/09

虎の子と熱血について

お世話になっております、塩谷です。

テーマがマニアック過ぎてほぼ誰の目にも留めていただけないことで、ある意味著名な当ブログですが、マニアックなものは興味がある方には結構刺さるという特徴もあります。絶対数が少ないだけで、興味を持たれる方がいないわけではない。で、僕はこのブログからお金儲けしようなんて思っていないので、数なんてどうだっていい。先に意見表明をしておくと実際に会った時に話が早いんや、お前こんなこと考えてるんだろ、みたいな。

その数少ないディレッタントの方々から、もうちょい更新頻度をあげよ、とお叱りをいただいております。この稿の続きを読み進める前に、まずは以下のリンクから青い本をカートに突っ込んでいただけると私は嬉しい。いや、僕に大してお金は入らない(よほど重版しない限り初稿分で終わり。だから刷った段階で金額は決まっており、売れるかどうかは僕の身入りに関係ない)。だがせっかく出させていただいたので、できるだけ多くの方にお手にとっていただきたい。

2019/07/24

独立開業と地獄について

お疲れ様です、塩谷です。

先日マイメン小島くんが主宰されている 行政書士対談TV  という、おもろい企画で対談させていただきました。動画がYoutubeに上がっておりますのでリンク貼っておきますね。


2019/06/12

税金のことと本のこと

お疲れ様です、塩谷です。4月からの新年度、いかがお過ごしでしょうか。私は固定資産税、自動車税、香港の生命保険年払い、事業税、住民税の確定など、主に税関係の諸々が一気に来る時期で、毎年すっごい憂鬱で不愉快です。財布空っぽになっちゃいますよ(非現金主義なんでいつも本気で空っぽなんですけどね、財布に1円も入っていない中年男性を見たことがあるか、俺はある)。

本日は純然たる告知なのでご容赦ください。40歳を目前にして初の著書を出版させていただく運びとなりまして、明日6月13日から全国書店及びアマゾンをはじめとする各ネット書店などで販売されるようです。

2019/04/16

ブラックとタンデムについて

塩谷です、前回から7ヶ月空いた更新になります。少なくとも年に数回は更新しておかないとドメイン代を支払っている意味がありませんし、読んでくださる方も極めて稀にいらっしゃるので、今年最初の稿を公開しておきたいと思います(ちなみに2017年の更新は8件、2018年は4件のようです。控えめに言って、ネット上の活動として最悪ですね)。

はじめに何の意味があるのか分かりませんが、ここ数ヶ月の読了本のうち印象に残ったものを列記します。書籍代数千円程度の元を取れることは1000%保証します。

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来
ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来
神は、脳がつくった 200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源
会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語
タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源
人生100年時代の年金戦略
なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)
野生の思考
› 構造・神話・労働 【新装版】―クロード・レヴィ=ストロース日本講演集
確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力

2018/09/05

起業と経営と戦前と戦後

お久しぶりになってしまいました、塩谷です。また、今日もブログを投稿しているほどの時間もないので、ただお送りした方には文書でのご案内が届いている頃ですので、これについてまとめておきます。なお、当然ですがこの稿と戦前戦後については一切何の関係もありません。

塩谷と長江ちゃんは行政書士法人A.I.ファーストという法人をやっていたのですが、8月末で分割することにしました。長江ちゃんが経営する行政書士法人A.I.ファーストと、塩谷が経営する行政書士法人ファーストグループという新設法人の2本立てでこれからは参りたいと思います。行政書士法上、ホールディングスや持ち分の相持ちなどは(2018,10時点では、としますが)不可能なので、法令上は完全に独立した2つの別会社ということになります。新体制で我々のグループが事業活動をするのは10月からで、現在は移行期間です(塩谷が長江ちゃんのところから独立した、みたいな阿呆くさい話ではないです)。

2018/06/06

入管法改正とコモディティについて

お世話になっております、塩谷です。ニュースがあったので手短かに私見まとめます。

先にババっと近況を述べますが、3末決算の会社さんの総会がほぼ終わってくるので役員改選見込みなどがじゃんじゃん届いており、就退任や人事異動によって許認可メンテが一斉に発生する時期なので、例えるならオークションの低価格帯でベットがバンバン入ってるのを捌いてるような状況。総会承認を待って一気に届出しまくるのだが、上場をトップに抱えた兄弟会社間での異動なんかも入るものだから、入札時期の次くらいにひっちゃかめっちゃかになる予定、このあと。

業浅の新人さんでこの稿を読まれる方がどの程度いるのか知らんが、日本の企業には3末と12末の決算が圧倒的に多いんや、こういうのは試験に出ないし六法にも書いてないんだが、ストリートで生きるには知らないと致命傷になるし、知っていれば逆算して事業戦略を考える縁にもなるので、たくさん知ってると良いのだが、こういうのは知識とは言わず、知恵に近いものじゃないかと思う。事実をまとめるとデータになり、データを分析すると情報になり、情報が一定以上溜まると知識になり、知識の上澄みが知恵になるのだが、つまり知恵は事実を無数に積み重ねていった先にしかないので、事実に基づかないことを言う人を避けるといいと思うよ。

2018/04/13

チキンレースと偏執狂について

毎度お世話になっております、塩谷です。開業してこっち10年以上経ちますが、10年以上やってきた同じことをちょっとだけ手入れしてみたら、馬鹿みたいに新規の依頼が爆発するという、笑ってしまうような情けないような、悲喜劇的な日々です。駄目ですねやっぱり、常に前提条件を疑う意識を持っていないといつの間にか自分で作ったバイアスの中に巻き込まれて、クリーンな目線を失ってしまいます。

本稿の後半には明らかなPR記事がありますので、先にPRのための文章ですと申し上げておきます。PRの先にいるのはマイメン小島くんですが、業界内では異能の人といえるので、読んでいただく意味のないものではありません。商品の品質まで僕が担保できるわけではないが、少なくとも記名文章でご案内できるほど、他では得難いセミナーだと思うので、ご興味がある方はご一読ください。

前半部分では、先日お邪魔した全国行政書士法人会研修会について、所感をまとめておきたいと思います。なお、毎度のことながら本稿は塩谷個人の主観であって、参加された方々の意見を代表していないですし、法人会そのものの公式な意見でもありません。自分で考えようぜってことかと。

開催のご報告|研修&情報交換会2018年3月28日 - 全国行政書士法人会

2018/02/15

800の補足及び追記

お世話になっております、塩谷です。3ヶ月ぶりの更新となっております。

もう2月なので年末年始のことを書くのも極めてアレですが、本を読んでいまして、歴史小説とか歴史学とか生物学とかですねー。人によって違うんでしょうが、僕にとって歴史を学ぶことの面白いところは、人なんて何千年もずーっと非論理的で非合理的なことばかりを繰り返してきたということがよく分かる点ですね。生物学的には非論理的で非合理的(だと思われる)ことを、歴史の中で延々と繰り返すんですね。

自分の事業も依頼者の事業も、合理性に基づいて行われているものと思っておりますが、実は大局的には全然そんなことないんじゃないかとも思います。先人が悉く違ったのに、なぜ自分と自分の同時代人だけが合理的だと言えるのか、みたいな。何の意味があるのかは分からないが、読了本をぱっと思い出せる範囲で書いておきます。

[まとめ買い] 皇帝フリードリッヒ二世の生涯
決定版 - 武揚伝(上)
決定版 - 武揚伝(中)
決定版 - 武揚伝(下)
最古の文字なのか? 氷河期の洞窟に残された32の記号の謎を解く
サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福
暴力の人類史 上
暴力の人類史 下
約束
生命、エネルギー、進化

2017/11/14

構造と力3 / 800のテーゼ

お疲れ様です、塩谷です。最近何故か、以下の古い記事へのアクセスが急増しているようです。原因は分かりません。

行政書士組織論: 組織の前提となる売上について(番外編 / 塩谷編)
行政書士組織論: 組織の前提となる売上について(番外編 / 長江編)

いわゆる「売上1000万円目指そうぜ!」的な記事ですが、このブログの想定読者の方々にはこの方法論はもう不要なはずなので、個人的にはさして重視していません。まあそれくらいの数字を前提にしないと組織論の端緒にも着かないよね、という前提条件のお話です。

2017/10/03

大型化への予想

9月の終わり名古屋に出張しまして、業務上のスケジュールがあったわけではないのですが、現地の方や他のエリアからちょうど来ていた方など、同業の皆さんと会って話してきました。例年9月末はAIの決算や閑散期と重なることもあり、この時期に全国漫遊しております。

今期の漫遊でイケてる同業さんたちと話してきて、そこから気づいた点やこの先の業界予測などをまとめておきたいと思います。あとあれです、現地でも出た話ですが、塩谷が毎日このブログのようなことばっかり考えているわけもなく、俺こんな固い人間じゃないんですが、塩谷と長江ちゃんが普段電話やチャットでやり取りしている内容のまとめなんです、議事録っぽいというか。そこから組織化に関連するようなトピックを編集して上げておくという感じでございます。

2017/09/06

相対化 / 自己否定について

毎度ありがとうございます、塩谷です。我々のメイン事業である行政書士法人の決算が近づいており、今期の振り返りと来期への展望などを漠然と茫洋と思い巡らせており、大雑把に言えば今年1年もよく働いた、そしてイメージに近い運営を続けられたのではないかと思っています。

年度後半は複数営業所でフロントにいたスタッフが同時に退社することと、これに伴う引き継ぎ作業など発生しまして(ちなみに全部円満退社です)、まあ運営側にもこの辺のノウハウは溜まってるというか慣れてるので、神経使いますが決めるべきところを決めて関係各位になるべくネガティブな影響が出ないように、準備できたのではないでしょうか。

さて、前回のことを覚えている人なんかいるわけないんですが、俺も覚えてないんですけど、無理矢理思い出して続きを書いておきたいと思います。きっと自分自身が先々読み返して参考にするはずなので、オピニオンまとめというところです。

行政書士組織論: 入り口の多様化について
自分も資格業で身を立てているので、その立場から対策をするとすれば、まず自分を相対化せよ、ということかと思っています。相対化、客観視とも言えると思います