. 行政書士組織論: 総論
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2024/06/28

行政書士の期待市場規模

 お疲れ様です、塩谷です。

まず最近の読了本サンプル何冊かいってみましょう。

日本語・琉球諸語による歴史比較言語学
組版造形タイポグラフィ名作精選
ラディカルな意志のスタイルズ
パンクの系譜学

全然読む時間がないのですね、本を読む時間が減っていくと自分がどんどん馬鹿になっていくのを感じる。パンクの系譜学は面白い本でした。パンクといえばアナキズムを連想しやすいと思うが、むしろダダイズムが根底にありますよね。それがテキスト化されたのが良いと思う。

さて、ここ1年くらいでも、行政書士事務所を法人化すべきかという相談とも質問とも言えるコメントをいただきましたが、以前以下のようにまとめているので宜しければご参照のほど。現状でも当時と状況はさほど変わっていないと私は思います。

行政書士の1人法人化についての論考(4)

年間売上3,000万円くらいになり、その後も事業規模を上げようとする場合には検討事項に入るんじゃないの、という感じです。んで、1年完走して3,000じゃなくてもいいのね、そのくらいの時期は月次で様々な変化が起こるので、先月180で今月235だ、来月はもっと行くか的な状態になってきたら事業体としては均して年3,000なんで、月250内外になったらそこを始点として12ヶ月走ったら、で換算すると良いかと思います。

1年走って3,000まで結果を待つと機を失するからですね。過去実績ではなく現在の健康状態でご判断なされるのが良いかと。ドバっと来たときに対応できない。

2021/03/03

行政書士の1人法人化についての論考(4)

ども、塩谷です。本稿を連続テーマの(4)としておりますが、(3)を書いたのがなんと1年以上前ということで、元々全国に100人しかいなかった購読者の方も既にお忘れのことでしょう。ですが新年度になると6月には改正行政書士法が施行されますから、今の段階でまとめておくべきマターかと思われます。


2019/10/09

行政書士法人化とマーケットの行方について

お世話になっております、塩谷です。

数年来スタンディングデスクで立ちっぱなしで業務しておりましたが、事務所移転に伴いレイアウトの都合でスタンディングできなくなってしまい、この数ヶ月は通常の事務椅子に座ったまま仕事しておりました、だがやっぱりどうしても駄目だ、俺はとにかく立ちたいんだと一念発起しまして、わざわざオフィスのレイアウトを変更しインフラ屋さんを呼んでOAフロアを敷き直し、今週からスタンディング生活が再開しました。最高です、すっごい疲れるけど。

オフィスユースのスタンディングデスク、たくさん種類がありますが、どれも結構高額です。僕はIKEAのバーカウンターを買ってきてそのままデスクに使ってます。調子いいですよ、お試しあれ。

2019/09/09

虎の子と熱血について

お世話になっております、塩谷です。

テーマがマニアック過ぎてほぼ誰の目にも留めていただけないことで、ある意味著名な当ブログですが、マニアックなものは興味がある方には結構刺さるという特徴もあります。絶対数が少ないだけで、興味を持たれる方がいないわけではない。で、僕はこのブログからお金儲けしようなんて思っていないので、数なんてどうだっていい。先に意見表明をしておくと実際に会った時に話が早いんや、お前こんなこと考えてるんだろ、みたいな。

その数少ないディレッタントの方々から、もうちょい更新頻度をあげよ、とお叱りをいただいております。この稿の続きを読み進める前に、まずは以下のリンクから青い本をカートに突っ込んでいただけると私は嬉しい。いや、僕に大してお金は入らない(よほど重版しない限り初稿分で終わり。だから刷った段階で金額は決まっており、売れるかどうかは僕の身入りに関係ない)。だがせっかく出させていただいたので、できるだけ多くの方にお手にとっていただきたい。

2019/06/12

税金のことと本のこと

お疲れ様です、塩谷です。4月からの新年度、いかがお過ごしでしょうか。私は固定資産税、自動車税、香港の生命保険年払い、事業税、住民税の確定など、主に税関係の諸々が一気に来る時期で、毎年すっごい憂鬱で不愉快です。財布空っぽになっちゃいますよ(非現金主義なんでいつも本気で空っぽなんですけどね、財布に1円も入っていない中年男性を見たことがあるか、俺はある)。

本日は純然たる告知なのでご容赦ください。40歳を目前にして初の著書を出版させていただく運びとなりまして、明日6月13日から全国書店及びアマゾンをはじめとする各ネット書店などで販売されるようです。

2019/04/16

ブラックとタンデムについて

塩谷です、前回から7ヶ月空いた更新になります。少なくとも年に数回は更新しておかないとドメイン代を支払っている意味がありませんし、読んでくださる方も極めて稀にいらっしゃるので、今年最初の稿を公開しておきたいと思います(ちなみに2017年の更新は8件、2018年は4件のようです。控えめに言って、ネット上の活動として最悪ですね)。

はじめに何の意味があるのか分かりませんが、ここ数ヶ月の読了本のうち印象に残ったものを列記します。書籍代数千円程度の元を取れることは1000%保証します。

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来
ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来
神は、脳がつくった 200万年の人類史と脳科学で解読する神と宗教の起源
会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語
タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源
人生100年時代の年金戦略
なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)
野生の思考
› 構造・神話・労働 【新装版】―クロード・レヴィ=ストロース日本講演集
確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力

2018/09/05

起業と経営と戦前と戦後

お久しぶりになってしまいました、塩谷です。また、今日もブログを投稿しているほどの時間もないので、ただお送りした方には文書でのご案内が届いている頃ですので、これについてまとめておきます。なお、当然ですがこの稿と戦前戦後については一切何の関係もありません。

塩谷と長江ちゃんは行政書士法人A.I.ファーストという法人をやっていたのですが、8月末で分割することにしました。長江ちゃんが経営する行政書士法人A.I.ファーストと、塩谷が経営する行政書士法人ファーストグループという新設法人の2本立てでこれからは参りたいと思います。行政書士法上、ホールディングスや持ち分の相持ちなどは(2018,10時点では、としますが)不可能なので、法令上は完全に独立した2つの別会社ということになります。新体制で我々のグループが事業活動をするのは10月からで、現在は移行期間です(塩谷が長江ちゃんのところから独立した、みたいな阿呆くさい話ではないです)。

2017/10/03

大型化への予想

9月の終わり名古屋に出張しまして、業務上のスケジュールがあったわけではないのですが、現地の方や他のエリアからちょうど来ていた方など、同業の皆さんと会って話してきました。例年9月末はAIの決算や閑散期と重なることもあり、この時期に全国漫遊しております。

今期の漫遊でイケてる同業さんたちと話してきて、そこから気づいた点やこの先の業界予測などをまとめておきたいと思います。あとあれです、現地でも出た話ですが、塩谷が毎日このブログのようなことばっかり考えているわけもなく、俺こんな固い人間じゃないんですが、塩谷と長江ちゃんが普段電話やチャットでやり取りしている内容のまとめなんです、議事録っぽいというか。そこから組織化に関連するようなトピックを編集して上げておくという感じでございます。

2017/09/06

相対化 / 自己否定について

毎度ありがとうございます、塩谷です。我々のメイン事業である行政書士法人の決算が近づいており、今期の振り返りと来期への展望などを漠然と茫洋と思い巡らせており、大雑把に言えば今年1年もよく働いた、そしてイメージに近い運営を続けられたのではないかと思っています。

年度後半は複数営業所でフロントにいたスタッフが同時に退社することと、これに伴う引き継ぎ作業など発生しまして(ちなみに全部円満退社です)、まあ運営側にもこの辺のノウハウは溜まってるというか慣れてるので、神経使いますが決めるべきところを決めて関係各位になるべくネガティブな影響が出ないように、準備できたのではないでしょうか。

さて、前回のことを覚えている人なんかいるわけないんですが、俺も覚えてないんですけど、無理矢理思い出して続きを書いておきたいと思います。きっと自分自身が先々読み返して参考にするはずなので、オピニオンまとめというところです。

行政書士組織論: 入り口の多様化について
自分も資格業で身を立てているので、その立場から対策をするとすれば、まず自分を相対化せよ、ということかと思っています。相対化、客観視とも言えると思います

2017/07/02

入り口の多様化について

どうも、塩谷です。6月が終わり今年も折り返しですね。月並みな話で、もう今年も半分終わっちゃったかー、歳取るごとに時間の流れが...なんてことを言いたくなるのですが、ふと振り返って「果たしてこのまま許認可屋のおっさんとして職業人生を終えるのかしら」などと思うこともあり、ではその職業人生をどう感じるのかと言えば、僕は独立してからこっち、まるでお伽噺のような士業の美しいストーリーの中に現在進行形でおりますので、まあそれはそれでいいんじゃねえの、としか言いようがないですね。

そんな安穏とした6月の終わり、平和ではあるがさすがに月末なので忙殺されているというある日の昼下がり、マイメン長江ちゃんから「freeeでこんなサービス始めるらしいで!」というコメントと共に以下のリンクがチャットにより送られてまいりました。

freee がクラウド初の「給与・人事・労務」一気通貫対応 HRTechのデータプラットフォームを目指す | freee プレスリリース

2017/02/14

成長と安定について

ども、塩谷です。2月の仙台は極寒と言っていいですが、僕もかれこれ20年これを過ごしているので、この時期のこの気候については諦念しかないです。冬の東北に険しい表情でビルの間を足早に通り過ぎる行政書士(アラフォー)、という格好良くも何ともない日常を過ごしています。

ともすればいわゆる「イケイケ系」と思われがちな我々(年齢的に)中堅層の行政書士ですが、実は一定以上の結果を出しているのは殆どが保守本流的でオーソドックスな、イケイケでもない事務所さんの方が多数であり、月並みだが突出するよりも安定した事務所運営を行うほうが、中長期的には経済合理的だと思うよ、という趣旨の稿を上げたいと思います。

--(以下余談)
30代後半から40代前半くらいの我々行政書士の一部がイケイケなんでしょ、と思われている理由は、恐らく彼らの開業時期と士業におけるウェブの時代が合致していたからですよね。10年前まで、あらゆる行政書士のサイトで皆が皆ガッツポーズしていましたし。んで、ウェブというものの性質上、イケイケっぽく振る舞うことが合理的に働く場合が(当時は、としますが)多かったのだろうと思います。

その当時、若手の行政書士がガッツポーズをしているサイトと言えば「起業支援」や「会社設立」などが王道でしたが、この市場はすべて後から来た会計マーケットが持っていき、価格が限りなくゼロになる(というか現時点ではマイナス会計さえありえる)という実にウェブらしい経過を辿りました。ガッツポーズをするのは、行政書士でなく税理士にチェンジしました。

同じ時間軸の中で、司法書士は過払い金請求というマーケットを完全に食い尽くし、ウェブによって法務サービスの地域的制約を事実上ゼロにするという作業をしました。我々はこのウェブの特性2つを間近に見ていたことになりますが、とても貴重だったと思いますよ。そして行政書士は、その特性にハマる業務をまだ発見できていないっすよね。
--(余談終了)

なお先に塩谷個人のスタンスを付記しますが、素の塩谷は根本的に混乱愛好家(カオスラヴァー)ですが、事務所運営においては猜疑的と言っていいほど保守的で神経質であり、マメで漸進主義的です。更に言えば敢えてそういうポジションに自分を追い込んでいるので、仕事をしているときに「ああ楽しいなー」とか「好きなことやってるなー俺」なんて感じることなど一瞬もなく、朝から晩までずーっと憂鬱ですが、そうして今の事務所を運営すること(国内主要都市圏で安定継続的に軽度から重度の企業法務に関する手続きを大量に処理し続けること)が社会に有用であると考えているので、仕方がないです。これしかできねえし。

2016/08/12

広島MTG草稿

ども、塩谷です。8月末から9月頭にかけ、以下の日程で西日本ツアーをしますので、もしも「会ったるわ、ツラ貸せや」という奇特な方がいらっしゃいましたら、面白いのでお声がけください。
  • 8/30 広島
  • 8/31 大阪及び愛知
  • 9/1 静岡
  • 9/2 山梨及び東京
さて、ツアー初日広島において、地元の同業者様などとちょっとした勉強会をさせていただくのですが、この催しが所定2時間で登壇者5名(参加人数不明)、テーマ3つという、「時間足らねえべ」イベントのようなので、挙げていただいたテーマについて先に私見を公開しておこうという趣旨で、この稿を立てたいと思います。

2016/07/23

戦闘地形について

毎度ありがとうございます、塩谷です。完稿してから再読してみたら思ったより遥かに意味不明の文章になりまして、没にしようかと思いましたが、将来の自分のために残しておこうと思います。読み飛ばしていただいても一向にお差し支えないものかと思います。以下本文です。

弊社の今期に入ってから、営業活動を活発にしていこうという作業をしておりまして、色んな方にお会いしております。そのついでに「この人に会いたい(会ったよ)」的な企画を設けようと思っておりましたが、よく考えてみたら30代中盤のおっさんが誰と会って何を食ったなどお披露目しても大して面白くないという厳然たる事実に気付きまして、止しました。

2016/04/29

構造と力2(或いは11期目終了の振り返りについて)

お世話になっております。塩谷です。弊社の11期目が終了しましたが、約1年前、長江さんが以下の様な記事を書いておりました。

行政書士組織論: 行政書士法人10周年 / 11期目入りました

その後彼による当ブログの更新が一切ありませんが、どうしたことでしょう。これを共同執筆体制と言えるのかどうか、またはインターネット繋がってねえんじゃねえの、或いはもしかしてキーボード打てなくなったのかしら、など様々な憶測を呼びますが、単に筆不精なだけですので、近況などお知りになりたい方は直接メールなりFacebookで探して頂くなり、してください。

長江さんが筆無精であることは今に始まったことではないので、今後も改善の見込みは恐らくありませんが、それでも当ブログの主題である「行政書士事務所を組織的に運営することの理論と実践」は止むことがなく、11期目が終わっても継続していきます。

以下は以前塩谷が書いたものですが、構造にはそれそのものに力が宿るのではないか、という趣旨です。今回はこれの第2弾を、弊社の11期目の活動に合わせて検討してみたいと思います。

行政書士組織論: 構造と力

2016/03/17

士業法人を買うのは誰か

お世話になっております。塩谷です。

このブログのアクセス数トップ3は、全て「今後の行政書士業界はどうなるか」という私見を述べさせていただいた未来系の記事です。面白いもので、一見人気の出そうな「こうすれば売上が上がると思うよ」系の記事はさっぱりなんですね。

行政書士組織論なんて大仰なテーマを掲げておりますから、やはりアクセスしてくださる方も短期的な売上云々のことよりも、中長期的な業界動向などのほうを気になさっているのかな、と思います。そもそも、このブログをご覧いただく方は短期的な売上に困ってねえ、という単純なことなのかもしれないです。

2016/03/08

行政書士業界の小ささ

どうもです、塩谷です。

僕は同業者さんや士業さん方のブログなどを全く見ず、新しいHPなども徘徊せず、セミナー等にも全く行かないので、業界動向などには非常に疎いです。お知り合いになった方に色々教えてもらうことくらいでしょうか。

ですがそうも言っていられないので、以下の業界紙を購読して毎号拝読しています。

› 士業事務所経営の専門誌「BESTFIRM Magazine」

このマガジンの最新号では「士業事務所規模ランキグ」という何とも刺激的な特集を組まれており、全国の弁護士、司法書士、税理士、社労士、行政書士など全士業を従業員数でランキングしています。従業員数と事業規模は必ずしも相関ではないこと、また純粋な士業としての業務以外の部分で稼いでいる事務所さんも多数あることを合わせて考えると、100%正しい「規模ランキング」ではないかもしれませんが、士業の根本的な仕組みが労働集約ビジネスであることから、従業員数から規模を推し量るというのは、最も妥当な方法だと言えると思います。

2016/02/07

構造と力

事業体としてどうしても避けられないことで、必ず事業年度が終わり決算を行うタイミングが来ます。僕の管理になっている2つの事業体が27年度の決算を連続で迎えるので、昨年末から来月末くらいまで、ずーっと決算対策をしています。

(もちろん期内の利益を事業用の投資として適正に処分しているということで、裏帳簿とかそういう話ではないですからね)

2015/09/14

行政書士法人大討論会について

仙台の塩谷です。一旦頭のなかで原稿を作って、それを書き下して推敲してみてという作業が入り、没になるものも多いので、結果的に遅筆になりがちでございます。

先日、石下ちゃんと言われる(僕が勝手に呼んでいる)方が主催する「行政書士の学校」さんで以下のイベントが開催されたとのことで、ちょっとだけ触れさせていただこうと思います。

行政書士法人大討論会2015 | 9月12日 | 全国の行政書士法人の代表が集合

2015/09/03

商圏選びの要諦について

ども、毎度ありがとうございます。塩谷です。

「なんでお前ばっかり書くの?俺は長江大先生の記事が読みたいんだよ!」というお叱りがありましたら、俺はそんなこと知らないんで、直接連絡してください。忙しいんじゃないんですかね、あて先はこちら

大都市圏で勝負するより、地方都市でポジションを作るほうが士業には向いているんじゃないか、ということを書きたいと思います。以下の記事を拝見して、すげえ良いこと書かれるなあと思いまして。あまりこういう意見をお持ちの方っていないですよね。行政書士には特にね。

【第1回】3年で3拠点展開のマーケティング論『事務所の立地を考えよう!』 | スケダチ

2015/06/19

行政書士法人10周年 / 11期目入りました

弊社の決算期は4月末で、現在 決算・納税等の時期ではありますが、お陰様で行政書士法人として10期を無事終えることができました。
決して急成長とは言えないと思いますが、ひたすら地道に、そして(一応)黒字を続けております。

たくさんのお客様、取引先の方々、同業者や隣接資格業をはじめとするお仲間及び弊社関係者のお蔭だと感謝しております。