. 行政書士組織論: 車両コストの変動費化について

2016/04/06

車両コストの変動費化について

ども、塩谷です。西日本の方にはあれかもしれませんが、仙台ではやっと桜が咲いたかな、今日はコートいらないかな、くらいの日々です。僕は花粉症のケが一切ないので、その話題になると沈黙するほかありません。

さて、最近難しいことばかり書いていた気がするので、閑話休題的に些末なテクニックについて、1件ご紹介したいと思います。本来固定費になるべき費用を変動費化することで事務所経営が楽になるぜ、というお話です。

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駐車場備え付けの時間貸し車両を社用車にしてしまえるんですね。仙台くらいの規模の街にもたくさん出来ているので、日本中でお馴染みの風景になっているのかもしれません。「色々面倒なんじゃねえの、或いは社用車の代わりにはなんないんじゃねえの」という意見を聞きますが(実際友人に言われましたが)、使い方次第で滅茶苦茶便利で、しかも固定費がかからないので、経営上もすごく合理的ですよ。

行政書士(というか士業)は議論の余地なく労働集約ビジネスで、人が手や身体(たまに頭)を動かしていく仕事です。このことを経線として、緯線としては日本は大都市圏を除き全て地方という名の田舎の集合体である、という事実があります。この経緯の交差点には、「士業の業務の一定部分を、車を運転して移動することが占める」という、いかんともしがたい事実があるんですね。

(先回りして以下の様なお言葉には強めに反論しておきます。第1に「労働集約ビジネスから脱却するのが未来型士業!」という言説には、ああ格好いいですね、まず労働集約ビジネス極めてから仰って、と申し上げます。労働集約の巨人である諸大先輩に対して恥ずかしいです。第2に「依頼者来所型を作らないオペレーションミス」という言説には、もちろんそのほうが合理的であるが士業としての一般原則論の話をしている、と申し上げておきます。僕は各論より総論、原理原則の方が全体に対する影響が大きく、総論を外すと碌なことがないと思っています)

士業には車移動が付きものだ、というところまでは議論が進んだものとしましょう。従来は、じゃあ業務上必要なだけ社用車を用意し、駐車場を借り、ガソリン代の精算を行って車検管理して(東北の場合スタッドレスの管理して)保険加入して...という果てしない車両コスト&管理業務が発生していました。円換算すると、安く済ませても1台あたり40〜60万円/年くらいはかかるんですね。しかも固定費で。

更に言えば、設備というものは稼働率100%で計算出来ないものなので(100で計算してたら馬鹿なので)、一杯一杯まで使っても80%くらいまでしか稼働させられないですから、1.5台くらい必要なのであれば、2〜3台持たなければ安定して事務所経営ができない種類のものです。「その日は打合せできないんです、社用車が出払っているので」なんて格好悪くて口が裂けても言えないですね...。

上記をざっくり計算すると、1.5台くらい欲しい社用車に対し、年間80〜180万円くらい固定費としてかかってしまう計算です。馬鹿くさくてやってられません。ですが、これまで必要十分な設備を揃えようとすると、実際にかかっていたものなんです。

上記リンクのカーシェアは、ここまでの例で言うと1.5台のうちの1の方にはもちろん出来ません(1はプロパーの社用車です)。予約制なのでいつでも使える保証はなく、「使いたいけど先約があった!」ということになりかねないからですが、0.5の方には十分使えるもので、しかも必要な0.5は0.2かもしれないし0.8かもしれないですが、使った分だけ精算なのでこれを変動費にしてしまうことが可能で、固定費の計算から除外してしまえます。

1台や1.5台(×単年)の話で計算しているので、すごいセコい話をしているようになってしまっていますが、5台×6年(耐用年数な)で計算したら結構でかい差になってきますし、その浮いた金を全部広告費にぶち込むとか、新店舗の出店計画に使うとか、福利厚生に回すとか、事務所買い取るとか、ヤバいことに使えるはずなんです。我々は正しい利益を確保し事業に再投資することで事業者様により良いサービスを適正な報酬で提供するはずだったのではないか、いやそうすべきだ。

すいません、取り乱しました。僕は個人的に車そのものには1mmも興味がなく、フィットが小回り効いてそこそこ広いし運転しやすいと思っているような車音痴ですから、利益出して社用車で外車買ってやろうみたいな小狡い魂胆は全くありません。そういう種類の物欲が全く無いのです。だから、営業用の社用車なんてはっきり言って走れば何だっていいんです。

契約だけしても会費などがなく、使わなかったら1円もかからないので、カーシェア使われると宜しいかと思います。今回のオチとしては、友達ご紹介キャンペーンで入会していただくと双方に何かがもらえるらしいので、ご興味がございましたら塩谷まで「招待して」のご連絡をいただけると幸いです。こちらからは以上です。

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