. 行政書士組織論: 組織の前提となる売上について(1)-2

2014/01/27

組織の前提となる売上について(1)-2

このブログは複数エディタ制のはずなんですが、ここのところ僕ばかり書いている気がします。それ以前は長江ばかり書いていたので、そういうバイオリズムで進むのかも知れません。

以前僕はこんな記事を書きました。

行政書士組織論: 組織の前提となる売上について(1)

その中で、「業務の選定」という段に以下のように書いています。
需要が多くて単価の高いものが事業継続の観点からは適した案件です。業務の継続性もあるとなおいいですね。
僕は相変わらず、継続的に売上を上げるためには集客よりも業務の選定だと考えているので、この点についてもうちょっと補足したいと思います。補足なのでタイトルは(2)じゃなくて(1)-2です。


「需要が多くて単価の高い案件なんてみんなやりたいんだから、これから新規参入しても取れないでしょ!」ということを言う人がいますが、絶対に違いますね。そんなはずありません。行政書士を評価しすぎです。

強い自戒を込めて言いますが、この業界は他業界に比べれば、ほぼ未開の原野です(いや本当に)。余所の業界であれば当然やるべきフォローアップだったり、セールスだったり、アライアンスだったり、フルフィルメントだったりが、改良されないまま投げ出されている状況です。

ですから、僕はどちらかと言えば業界ではまだ若い方~中堅の間くらいですが、これから新規参入する分野でも継続的に依頼を受けていくことは十分可能だと思いますし、(世間一般で)当たり前のことをするだけで他の事務所に負けない実績を作れると思っています。

顧客層の市場規模


あとですね、お暇なときにこれをご覧いただけるといいかなと。

› 県民経済計算 - 内閣府

僕はこの統計が好きなんですが、地域がどういう産業に支えられているかはっきり分かるんですね。日本が地方の集合体だということがよく分かります。

事務所を置く地域がどういう産業構造の中にいるのか、どの産業が盛んな地域なのかが数字で分かるので、「じゃあその中で食っていこうか」と考えられます。

僕はマーケティングの達人でも、行政書士の業界トップクラスの実務能力者でも、アイドルでもないので、人より秀でていることなど恐らく何もありません。ですので、地場の中心的産業に対して行政書士業務を提供していけば、少なくとも食いっぱぐれはないんじゃないか、くらいのことで業務を選定しています。

凡人が食えるくらいに市場規模があるならば、そこを深く掘り進めていけば組織を維持できるくらいに売上が上がる可能性は十分あるんじゃないでしょうか。周りの同業者だって、こちらと同じくマーケティングのプロでもアイドルでもないので、どうやっても勝てないなんていうことはあり得ないと思います。